駐車が苦手な方必見!理解して成功に導く駐車完全ガイド
はじめに
駐車が苦手な人のために、あらゆる視点から駐車の失敗や成功へのポイントを解説。初心者、ペーパードライバー以外にも駐車が苦手だという方は是非ご覧ください。
本ページでは、駐車で意識すること、注意点、ミラーの見え方、ハンドルの回し方、車の動き方、困った時や間違えた時にどう対処するかなど、動き方のイメージを知ってもらい駐車成功のサポートをするコンテンツをご紹介します。
実際にやってみないと分からないことや、自分のミスに気づかない場合もあるので必要に応じてペーパードライバー講習をご検討ください。内容盛りだくさんなので、目次をご活用下さい。
もっと良いページを作りたい!ので「こんな情報も欲しい」「こんな時はどうするの?」
皆様からのご意見、ご要望もお待ちしております(期待に添えない場合もございます)
必要があれば各種素材はご自由にお使いください(著作権放棄ではありません)
2024年1月25日、動きの参考動画を追加しました(目次の9.3参照)
駐車とは
まず最初に、駐車とは特定の場所に車を一時停止し留置する行為です。道路交通法に則り、安全かつ適切な駐車技術が求められます。駐車場ではこの駐車を行う場所で、基本的には駐車場所有者によるルールや料金が設けられています。安全かつ適切な駐車技術の習得は、事故リスクを減少させるため非常に重要です。
適切でない駐車は道路交通法違反にあたり、罰則の対象となることもあります。ドライバーにとって、正確な駐車技術は必須のスキルであり、安全運転の基本を形成します。
安全かつ適切な駐車の方法やルールを理解し、正確に実行することで、安全な交通環境の構築に貢献します。
駐車の教え方が色々あるのはなぜ?
それだけ駐車方法がたくさんあるということです。
どれが間違いでどれが正解という感じではなく、自分が1番やりやすい方法を実践するのが成功への近道です。ただし応用しにくい駐車方法もあるのでその見極めが難しいです。
なぜ駐車が苦手な人がこんなにも多いのか!?
当社のペーパードライバー講習にお申し込みされる約9割のお客様が駐車が苦手と答えます。 でもよくよく話しを聞いていると、なぜ駐車が苦手と感じる方がこんなにも多いのか分かりました
圧倒的な経験数不足
駐車が苦手というお客様になぜ苦手なのか聞いてみたところ、下記の返答が多かったです。
「あまりやったことない 」
「どうしたらいいのかわからない」
「出来るか不安」
駐車が苦手な理由は他にもたくさんあります。 しかし、圧倒的に経験不足が苦手意識の原因になっていることが判明しました。確かに、教習所でも数回やった程度でその後の駐車は試験の時くらいだった記憶があります。 つまり、駐車が苦手なのではなく、不安要素が強いという意味の方が強いことが判明しました。
不安要素をなくす為には「覚える」ではなく「理解する」コトが大事
実は、教習所やペーパードライバー講習の会社などの講習を受講し駐車練習を覚えても、まだ不安が強い、駐車に失敗する人って多いんです。それは、ただ覚えた事を実践し、たまたま覚えた事が通用する駐車場で、その結果駐車成功しただけだからです。
細かく分類すると駐車方法は何十通りも存在します。駐車場の大きさや形状、駐車場内の交通ルール、障害物や交通量の多さ、様々な要因によって駐車方法を変えなければなりません。つまり、駐車方法の一つを覚えたからといって全てに対応出来る訳がないのです。
しかし、駐車の基礎を理解出来れば、あとは応用していくだけなのです。
モロッコ屋の駐車練習は1度理解すれば、応用しやすい!
先にも記載しましたが、駐車場は色んな形状があります。他の車や電柱などが邪魔している場合もあります。そんな時でも応用し駐車成功できるように、難しくも簡単でもない駐車方法の基礎を教えています。
とはいえ全ての人がモロッコ屋の講習を受講できる訳ではありませんので、大事なポイントのみですがご紹介したいと思います。
(スイライダーメニュー直下または目次2番目)
駐車に必要な5つの知識!
手順を知る
モロッコ屋で教えている手順を公開することはできませんが、「なぜこの手順なのか」「なぜこのタイミングでこの動きが必要なのか」をしっかり理解することが大事です。全ての行動には理由があります。その理由さえ理解出来れば、常に正しい手順を選択することが可能になります。
車の動き方を理解する
上の2枚の画像は車の動きと、ハンドルを切った時の前輪後輪の可動域の差を表しています。
ハンドルを切ると前輪が動くので、前輪の動き幅は大きく、後輪の動き幅は少なくなります。2枚目の画像で前輪の位置が大きく横軸に動いているのに対し、後輪の横軸の動きは少ないです。
つまりは、後輪を目的の駐車スペースにいかに近づける事が出来るかが駐車の成功率に大きく影響してきます。
安全に駐車する為の確認方法を知る
駐車が出来るのはとても素晴らしいですが、安全に駐車出来るコトが大前提です。
前に進む時は見えるエリアが広く安全確認しやすいですが、バックする時は後ろが進行方向になるので前進する時と比べると見える範囲が1/3くらいになります。死角も多くなりますので特に気を付ける必要があります。ここでは3つの確認手順を記載します。
確認手順1:事前の確認
予め見える範囲に何があるのかを把握し、さらに、動いている人や車がこの後どんな動きをするのか予測出来るようにしておきましょう(こっちに来るかもしれないという危機意識が大事です)
確認手順2:死角を目視
これは前進してる時も同じですが、死角になる場所をしっかり目視しておく必要があります。特にバックしている時は死角が多いので一瞬でも目を離した隙に死角に子供が入り込んで事故につながってしまう危険性があります。バックモニターなどは安全確認の為に積極的に活用しましょう。
確認手順3:定期的な確認
一度確認したからといって、その状況がずっと続くわけではありません。誰かが帰ってくる可能性や、周囲の車の中にいた人が外に出てくる可能性もあります。定期的な確認を行うコトで危険性を最小限に抑えるコトができます。
特に定期的に確認することにより、自分の駐車の軌道確認も同時に行えるので安全面だけでなく駐車成功率も高まります。
間違えた時の修正方法を知る
1発で上手に駐車しようと思わなくて大丈夫です。切り返せばいいんです。
確かに1発目で綺麗に駐車できるとカッコいいですが、それよりは安全と正確さを優先する方がよほどカッコいい判断です。
前に出る時に修正する
重要ポイント
バックする時に修正する
悪い切り返し例
応用方法を知る(色んな駐車場やシチュエーション)
上記では基礎(一般的)な駐車場での動きや考え方を紹介しました。
ここからは、駐車場やシチュエーションによる駐車の動きイメージを紹介します。
※他にもリクエストが多いものがあれば、追記できる場合があります
壁などで可動域が狭い時
壁や他の車があると可動域が狭くなる為、バック開始時の位置に対してあまり傾きをつけられません。よってあまり角度はつけず少し距離をとり、バック時に早めに、そして多めにハンドル操作をする必要があります。
端っこの駐車スペース 前から進入パターン
空きスペースを探している時などこのパターンが使える時があります。もちろん駐車場の形状などによってバックが必要になる場合もありますが、参考例としてご覧ください
端っこの駐車スペース バック進入パターン
月極駐車場や機械式駐車場など駐車スペースが決まっている場合に不運にも端っこになってしまうパターン。
最初に少しずつ傾きを修正しておくことで後の動作の難易度が下がります。バックする距離が長いので安全確認の見落としに要注意です⚠️
コンビニなどの真正面駐車
コンビニのように真正面のスペースに駐車する場合もあります。
慣れている人は前から駐車してしまいますが、バックで入れた方が出る時にとても楽です。
⚠️コンビニは小さい子供や自転車なども多く立ち寄る場所であり、車の出入りも非常に多い。いつ人が飛び出すか、いつ車が動き出すか予想できない事もありますので要注意です⚠️
駐車成功の為の5つの最重要ポイント
ここまでは駐車に必要な知識と動き方を学びました。
ここでは、題名の通り駐車を成功させる為に意識する3つの最重要ポイントをご紹介します。
見極め
この見極め力が非常に重要である反面、初心者やペーパードライバーには経験がない為難しいポイントでもあります。しかし、どんな運転技術レベルでも考える事は同じで「自分のスキルで駐車成功できそうか」「安全に駐車できそうか」「危険な要因はないか」です。
特に初心者やペーパードライバーは駐車練習が必須の人がほとんどです。
早く上達するには安全な場所で、安全に危険なく練習できる事が大切です。練習の成果を発揮する時も落ち着いて出来る環境かどうか見極める事が重要となります。
例えば次の2枚の画像、どちらが安全に落ち着いて駐車できますか?
確実に2枚目の画像の方が落ち着いて、かつ安全に駐車できそうですね。
この画像は少し極端すぎますが、この見極めが出来るようになると駐車の成功率を上げてくれます。
成功率が上がれば自信に繋がり、車が多い駐車場でも落ち着いて駐車できるようになっていきます。
スピード調整をしっかりと
スピード調整は簡単なようで難しく、このスピード調整が駐車成功に欠かせないポイントでもあります。
例えばスピード調整ができて超低速で駐車した場合、状況判断がしやすく、間違えに気付きやすく、さらに少しくらい間違えても問題なく修正が可能です。
駐車練習で苦戦されている人は、自分が思っている以上に超低速で駐車を試してみてください。
注意点としてはハンドルを回す操作をするとブレーキがゆるむ人が少なくないということ。そしてそれに気づかず失敗し、超低速でやってもダメだと落胆してしまう場合もあります。
「でも超低速で駐車なんてしてたら周りに迷惑でしょ?」と考える方も。
だからこそ見極めが重要なのです。超低速で練習しても大丈夫かどうか見極めた上で実践すれば100%ではありませんが成功率を高めることができます。
位置を直したいのか、傾きを直したいのか
この項目で混乱する人がとても多く、位置と傾きセットで考えてしまう場合がほとんど。
「駐車スペースに入れそうかな」「駐車スペースに入る為にはもっと傾きをつけなきゃ」という感じで、位置を直したい時に傾きへの意識が必要です。駐車スペースに入ったけど傾きを直したら位置がズレちゃった!のように必ずと言っていいほどセットで結果に現れてしまうので、一緒に考えてしまいがち。しかし、位置と傾きは別物で、それぞれ考えなければなりません。
しかし、この位置と傾きの関係を理解するまでが難しいのです。
これから4つの動画をご覧いただきます。傾きを先に直すか位置を先に直すかで違いを検証しました。
まずは、駐車枠線に対する車の傾きが小さい場合
傾きを先に直すと位置がおかしくなりますね。一方先に位置を直してから傾きを直すと成功しています。
続いて3つ目と4つ目は駐車枠線に対する車の傾きが大きい場合
こちらは先ほどの結果とは対照的で、傾きを先に直した方が成功し、位置を先に直した方が失敗しています。
つまり、駐車を成功させるためには、車の傾きを考慮しつつ、傾きと位置のどちらを先に修正するか判断していく必要があります。慣れてきたら傾きも位置もどちらも簡単に修正できるようになります。
車の傾きが大きい場合には、傾きを修正するのに横軸にズレてしまうのでその誤差を考える必要があります。
逆に傾きが小さい場合には傾きを修正する為の横ズレ誤差はほとんどありませんので、位置を先に修正しておく方が成功率がアップします。
バックしてる時、ハンドルはどっちに切るの?
駐車時、ハンドルをどっちに切るのかは、覚えてしまえば考える事もなく正解の方にハンドルを切る事ができます。しかし駐車練習を始めたばかりだったり、慣れていない、久しぶりの場合にはどちらにハンドルを切るか迷ってしまう人もとても多い。中には適当に回してしまう人もちらほら・・
そこでここではどちらにハンドルを切るのかご説明します!
考え方は2つ!
ハンドルをどっちに切る?考え方その1 進みたい方にハンドルを切る
サイドミラーを見てどっちに行きたいかを考え、進みたいと思った方にハンドルを切るだけです
画像のように、サイドミラーで見えたとします。
この時に駐車したいスペースがどこにあるのか把握しておく事が重要です
ハンドルをまっすぐにしてバックするとピンクのラインの方向に進みます。
このピンクのラインに対して右側に行きたいのか、左側に行きたいのか考えてみてください。見たまんまで大丈夫です。
駐車スペースはピンクのラインよりも左側にあります。
つまり左側に進みたい→左にハンドルを切るという事がわかります
この時重要なのは《いつハンドルを切るか》《どれくらいハンドルを切るか》です。このポイントは次の項目で説明します。
ハンドルをどっちに切る?考え方その2 進んだ時のことを考える
視点を変えた考え方です。この考え方はあまりおすすめではありませんが興味があれば試してみてください。
まず駐車では②から①の位置に行きたいとします。ここで、あえて逆転の発想をしましょう。
①から②の位置に「進む時」ハンドルをどちらに切りますか?
当然、右にハンドルを切りますね。そしたらバックする時も右のハンドルで大丈夫です。進む時のハンドルそのままでバックすれば元の位置に戻れる理論(適当に名付けた理論)です
ハンドルをどっちに切る?考え方その3 車が傾いている方にハンドルを切る
運転席目線での考え方をやめて、上から見た場面を想像してみてください
この画像は駐車スペースに対して、車が右に傾いてます。その時は傾いている右にハンドルを切ります
ハンドルを《いつ》《どれくらい》切ればいいの?
手順を覚えて理解しても、《いつ》《どれくらい》ハンドルを切ればいいのかわからないと駐車は成功しません。モロッコ屋のペーパードライバー講習では視覚的に理解できるように教えていますが、ここでは、一般的な動きのイメージとして紹介します。
車の傾き具合を把握するコトが重要
画像では緑と赤の2台の車があります。
この時、駐車枠線(白線)とより並行なほど容易で、枠線(白線)と垂直に近づくほど難易度が高くなります。
この画像では緑の車の方が簡単に駐車できます。
赤い車のように傾きが大きいほど、横方向に進む距離が長くなります
車の傾き具合による駐車動作の比較イメージ
下の2つのgifアニメは車の傾き具合による駐車動作のイメージです。正確には作っていませんのでイメージとして見て下さい。
緑の車は駐車枠線との傾きが小さい為、駐車枠線すぐ近くまでまっすぐさがり、ハンドルを1回転切っています。一方、赤い車は駐車枠線との傾きが大きい為、駐車枠線から少し離れた位置からハンドルをいっぱい切っています。
ハンドルを切る位置のイメージとして星を配置しましたが、ハンドルを切ってから駐車完了するまでの間に横方向に動く距離にかなりの差が出てきます。
上記画像はあくまでイメージですので、実際の駐車の際にはしっかりサイドミラー等で安全確認してぶつからないようにお願いします。
まとめ
駐車枠線に対して車の傾きが小さければ、駐車枠線までかなり近づいてからハンドルを少し切ります。一方、駐車枠線に対して車の傾きが大きければ、駐車枠線に近づき始めたらハンドルを切り始め、切る量を調整していきます。
3大失敗ポイントを知る
先の2項目により、全体の動きをなんとなく把握することができました。
もちろん、駐車の方法は多数あり駐車場所の条件も多数あります。あくまで平均的かつ代表的な例としてですが・・
この【失敗ポイントを理解する】は最重要で、駐車成功には欠かせないものになります。
ここで意識したいのが2つです。
Point1 スピードで失敗
バックするスピードが速すぎるとハンドルを切る前にどんどんバックしてしまい、ハンドルが間に合いません。
大事なのはブレーキ調整!最初は止まってしまうようなスピードで練習すると成功しやすくなります。
ハンドル操作した瞬間にブレーキがゆるんでしまう人もいますので、その点にも注意が必要です。
Point2 ハンドル操作で失敗
逆にスピード制御できていてもハンドルを切るタイミングと量を間違えれば駐車は成功しません。
Point1の「バックするスピードが速すぎる」とPoint2の「ハンドルが切れていない」は少し似ていますが、スピード調整が出来ているか、ハンドル調整が出来ているか見極められるステップです。
ハンドルが切れてない
切り具合とタイミングが適切でない
逆に、スピードが適切でもハンドルを切る量とタイミングが違っても成功しません。
Point3 位置取りで失敗
駐車に重要なポイントの1つとして成功する位置取りを知る必要があります。
これまでに車の動きを理解できたと思いますが、このイメージ通りにするのがなかなか難しいのです。
最初は出来なくて当たり前!
成功する位置取り
失敗する位置取り
失敗例から学ぶ、駐車対策ステップ4選
まずは、駐車の失敗例①と② 線を跨ぐ、線ギリギリ
特に多い①と②です。ほとんどの失敗パターンはこれに当てはまります。
ではこの①と②の対策を見ていきましょう。
駐車でよくある失敗①と②の対策
このステップ①と②は対策方法もほとんど同じです。全ての対策方法を書くのは不可能なので代表的な対策方法を記載します。
ここで重要なのは「車どちらから来て駐車したのか」です。
これでハンドルの切り方が少なすぎる多すぎると判断することができます。
では次に、例として【車が右から来た場合】を記載します。画面右から車が来てバックしたら緑色の車の位置になってしまう時は「ハンドルの切りが足りない」か「バック開始する位置が右側によりすぎている」のどちらかです。
ハンドルの切りが足りない場合の動き
【対策】
バック開始時ハンドルを切る量を増やす
バック開始位置がおかしい場合の動き
【対策】
バック開始の位置をもっと左側にする
駐車の失敗例③ 駐車枠内でも傾きがひどい
駐車でよくある失敗③の対策
このパターンはあまり多くないのですが、対策は駐車枠内に近づくにつれ、車の傾きを枠線と並行に出来るように意識しておくことが重要です。
駐車の失敗例④ 目的外のスペース
駐車でよくある失敗④の対策
珍しいパターン(稀にあります)
⚠️間違えたスペースに車等がいない事を確認できていない場合には、要注意⚠️
対策:駐車スペースを決して見失わない事。そして違うと思ったらすぐに切り返す事が重要です。
様々な駐車場
機械式駐車場
昨今で急増しているのがこの機械式駐車場です。マンション等に多く、少ない敷地でよりたくさんの車を収納できます。
機械式駐車場は画像のように左右の駐車枠が立体構造になっていて、普通の駐車場のように線を踏もうとするとタイヤがパンクする危険性があります。そして少し狭いのも特徴です。
そう聞くと難易度が一気に上がるようなイメージですが、こちらも基礎の駐車をしっかり理解し、練習したり応用すれば問題なく駐車できるようになります。
これは車外からの写真ですが、このように隙間がギリギリになるように狙っていくと成功しやすいですが、ギリギリすぎてもぶつかる危険性があります。サイドミラーからしっかりと下の立体枠線を確認し、車の傾きを直す時の横ズレ誤差を意識し、危なくなったら迷わず切り返しましょう。
機械式駐車場で安全に駐車したいのであれば迷わず切り返しする選択も必要となります。
最近は前向き入庫する機械式駐車場も増えてきました。
前方に大きな鏡がついているのでとてもみやすく、苦手意識の強い方でも比較的入庫しやすいです。
⚠️こちらも左右は立体構造になっているので踏まないように操作は慎重に⚠️
前向き駐車
前進して駐車完了、出る時はバックギアに入れて後退します。運転手の正面に壁やフェンスがあるイメージです。間違える人が多いみたいなのでご注意ください。
コンビニなどでよく見かけますが、個人宅と隣り合っている駐車場で指定されている場合もあります。前から駐車するので簡単そうなイメージがありますが、意外と失敗する人が多いんです。
慣れてない人は、運転席から見える風景でハンドルを切ってしまいます。運転手よりも後ろのことを考えていないことが多いので失敗に繋がりやすい。
また、前の感覚もないので少し手前の位置でとまってしまうことが多い
前向き駐車を成功させるためには、少し大回りするイメージです(いつも小回りになって失敗してしまう人限定)
進行方向から見て奥の線を意識すると成功しやすいです。
こちらも怖い時は十分に減速し、隣の車のドアが開かないか十分に気をつけてください。
パーキングエリア等
高速道路のパーキングエリア、サービスエリアは一般的な駐車場とは少し違います。
駐車枠線が斜めになっているのです。
画像はペーパードライバー講習の高速教習で立ち寄ったパーキングエリア
高速道路のパーキングエリア、サービスエリアはほぼこの斜め形状の駐車場で、一方通行なので入りやすく出やすい仕様になっています。
イメージとしてパーキングエリアなどの斜め駐車枠に停める2パターンをご紹介します。
実際の駐車場は上のgif画像より、もっと広く可動域がありますのでご安心ください。
線が斜めになっているので駐車も簡単になっています。しかし、簡単なはずが逆に罠となってバック駐車失敗する人も少なくありません。
下の画像は講習中によく失敗するパターンです。
一般的な駐車場の動きを意識しすぎてハンドルを切りすぎ→車体を必要以上に傾けてしまいます
「こんなこともあるんだ」と知っていただくだけでミスを防ぐヒントになりますので、是非参考にしてください。
縦列駐車
一般的な駐車に比べて、比較的出会うのが少ないのが縦列駐車です。公道で縦列駐車を一回もしたことがない人の方が多いかもしれません。
通常の駐車とは動き方が違い、また車と車の限られたスペースに入れなきゃというイメージから難しく考えている方も少なくないと思います。確かに難しさはありますが、コツさえ覚えてしまえば後は後続車からのプレッシャーのみです。
ではまずは基本的な縦列駐車の動きを見てみましょう
練習する時には2〜3台分くらい入りそうなスペース、もしくは前か後ろのどちらか1台だけいる状態の場所を選ぶと、より簡単に始められます。
以下、縦列駐車のポイントです。
上記画像のポイントは、前にどれだけ出るのか、バック時の傾き具合、車体を元の角度に戻すタイミングと気をつける点を解説しています。
以下はバック時の傾きの悪い例をご紹介します。
バックする時の傾きが少ないと、完全に後続車にぶつかりに行くようなものです。黄色いラインはハンドルをまっすぐにして下がった時の軌道でもあります。
逆に車の傾きを大きくし過ぎても、道路にはみ出し過ぎて危険です。また元の角度に戻すタイミングがとても難しくなります。
縦列でバックする時は傾きが小さ過ぎても大き過ぎても危ないです。
【番外編】
ここでは各章に当てはまらないオマケの項目をご紹介します。
YoutubeやTiktok動画の駐車方法は正しい?
全てを確認しているわけではありませんが、結論はほとんどの駐車方法が正しい事が多いと思います。
なぜなら、色んな駐車場があり、色んな駐車方法があるからです。ただし、その方法だけで全ての駐車場で成功できる訳ではありません。特定の状況にしか有効でない駐車方法も存在します。
その時の状況に応じて駐車方法を使い分けることができれば何も問題ありません。しかし、数ある駐車方法を完璧に覚え状況に応じて適切な駐車方法を実践するというのはとても現実離れしています。
よってYoutubeやTiktok動画を参考にするのは問題ありませんが、その状況でしか通用しない場合もあるということだけ覚えておきましょう。
バックモニターは安全?使うべき!?
最近はバックモニターの進化も凄く、車全体とその周辺が映る(会社によって名前が違う)素晴らしいシステムに進化してきています!
しかし、実は両方とも死角だらけ!全て見えているように見えるだけで、死角は存在します。見やすいので、ついモニターに集中してしまいますが、目視の安全確認は絶対です。
モロッコ屋は「サイドミラーを見て駐車」をオススメしていますが、とっても便利なバックモニターを使わないのも勿体無いので、使う場合には途中一旦止まってもいいので目視にて安全確認をしましょう。
【動きの参考動画】1番奥に駐車する時のドラレコ映像
この動画は切り返しできる場所が設けられている為、簡単に1番奥に駐車することができました。
動きの参考程度にはなると思いますので、そのおつもりでご覧いただけますと幸いです(2024年1月16日撮影)
駐車に関するFAQ
ここまで色々な状況やパターンに合わせて画像やGIF動画で解説してきましたが、それでも駐車の全てを説明できている訳ではありません。
そこで、モロッコ屋に寄せられる駐車に関するQ&Aをいくつかご紹介します。
立体駐車場に駐車する時はサイドミラーをたたまないとダメですか?
これは駐車場の広さと車の大きさ(横幅)に関係しています。
サイドミラーをたたまなければぶつけてしまう場合もありますが、サイドミラーをたたまなくても何も問題なく駐車できる場合があります。
柱とサイドミラーの距離が近くなれば「ぶつかる」「ぶつからない」の判断が容易になるので、その時に決めるのが良いと思います。
バックする時にアクセルを踏んでなければ大丈夫ですか?
AT車に限定してお話ししますが、駐車が得意でない場合にはブレーキは必須だと思ってください。クリープ現象で進むスピードはバックする時には速すぎる場合も多いです。
車の傾きを直したら位置がおかしいです。どうしてですか?
車の傾き具合が・・
大きい→傾き修正後の位置も結構ズレます。
小さい→傾き修正後の位置はさほど変わりません。
このように車の傾き具合によって修正時の位置変動に大きな違いが出てきます。
駐車で大事なのは、「位置を直すべき」か「傾きを直すべき」か見極めることです。
自分が今どのくらい傾いているのか、どの位置で傾きを直すのか、何度も練習を重ねて習得してみてください。
教習所で習った方法が載ってないのはなぜですか?
本サイトで解説しているのは、頻度の高いものが多いです。確かに直角バックの解説もあった方が良いかもしれませんね。今後データを作って掲載予定とさせて頂きます。
駐車練習をしていたら、急にハンドルが固くなりました。故障でしょうか?
駐車練習時に急にハンドルが重くなるのであれば、以下の原因が考えられます。
・電動式のパワーステアリング車でモーターなどの熱が上昇し過ぎている可能性
→熱が冷めれば元に戻る可能性が高いです。直らない場合他の原因が考えられます
・電力の低下(電動式パワステの場合)
→アクセルを踏んだ時にハンドルが軽くなるのであれば、一旦駐車練習を切り上げ、走行(充電)すると、また練習できます
・その他の原因の可能性あり
→ディーラーや車屋さんに相談して現状説明し、判断を仰ぎましょう
・油圧式のパワステ車だった場合
→故障してる可能性があります。JAFやディーラー、またはカーショップに相談してみましょう
質問募集中
皆様からのご質問お待ちしております!
まとめると
・駐車は覚えるのではなく、理解する→応用がきく
・その駐車場に合わせた駐車の方法が必要(基礎を応用する)
・成功のポイントは「スピード調整」と「ハンドル調整」
・分からなくなった時は「位置を直す」のか「傾きを直す」のか考える
・バックしてる時にハンドルを回す方向は、サイドミラーを見て進みたい方に
・車の傾きを直す時には、傾きが大きいほど位置がズレる
・一発で成功する必要はなく、切り返しする方が安全な場合もある
・集中しすぎると安全確認が疎かになるので、安全確認の意識を忘れない
・駐車場ごとに駐車方法を瞬時に判断する「見極め」も大事
・機械式駐車場では枠線(立体)を踏まないように、適宜切り返す
・前向き駐車では、少し大回りするような意識で
・縦列駐車では手順と傾き具合に気をつける
はじめに安全意識の高い方は既にご存知のことと思いますが、横断歩道での事故は重大な問題です。鉄の塊が生身の人間に突っ込んで行く・・・想像しただけでも恐ろしいです。まず、あなたが車を運転していたとしましょう。信号のない[…]
-2024年1月18日更新-はじめにまず、免許を持っているみなさんならもうご存知だと思いますが、緊急車両は最優先されます。例えこちらが青信号でも緊急車両がきたら、交差点手前で待ちます。既に交差点していた場合には速や[…]
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